腕時計の中でも、機械式時計はとてもデリケートな構造をしています。
初めて機械式の腕時計を購入された方は、故障かな?と感じることも度々あるかもしれません。
しかし、機械式時計の特性や使用方法を把握することで、トラブルを避けることも可能です。
こちらでは、故障かなと感じやすいトラブルについてご紹介いたします。
動かない・止まる・時間が遅れる
最も報告の多いトラブルですが、そもそも機械式はゼンマイの巻き上げがなくなると止まってしまう仕組みですので、着用せずに置いておくと止まるのが普通です。
通販サイトで購入して自宅へ届いた際に止まっていたとしても、必ずしも故障しているわけではありませんので、ご安心下さい。
ゼンマイを巻き上げるために、しばらく身につけて過ごしましょう。時間が遅れる場合も、ゼンマイの巻き上げが不十分であることが多いです。
磁気の影響を受けた時にも、一時的に止まったり時間が進んだりします。しばらく様子を見て、再発しなければ問題ないでしょう。
文字盤が曇る
文字盤が常に曇っている場合は、水が入った可能性も考えられますが、しばらくすると消えるのであれば問題ありません。
この場合、外気温の変動によって、文字盤内部の水蒸気が結露することが原因と考えられます。
ケース内が真空でないことを考えると、多少曇りが生じるのは致し方ない部分でもあります。この症状は、腕時計の価格に左右されるものではなく、ケースの材質によって左右されることがほとんどです。
サウナやお風呂上りにすぐ腕時計をつけたり、寒冷地に住んでいたり、季節の変わり目などにも見られます。
しばらくたっても曇りがとれない、文字盤が見えなくなるほど曇るという場合は、水が浸入した疑いがあるため、早めに修理を依頼しましょう。
メンテナンスは不可欠です
「高級ブランド時計だから丈夫で長持ち」「防水性能があるから安心」とお考えになる方も少なくありません。
しかし、時計のパーツは年月とともに劣化していきますし、防水性能を支えるパッキンはゴム製ですので、経年劣化は避けられません。
ぜひ日頃のお手入れと平行して定期的なメンテナンスを行い、長く使い続けて下さい。
機械式の腕時計は、クォーツ式の腕時計と比べると多少は手間がかかりますが、職人の技と長い歴史を感じられるという魅力があります。
トラブルを避けるためには?
まずは腕時計を購入されるお店のアフターサービス(修理・メンテナンス等)を事前に確認しておくことをおすすめします。
サイト内に、アフターサービスについてシステムや修理価格などをしっかりと掲載しているサイトは信頼が高いと思います。
また、ブランドによっては、並行輸入品は修理を受けない場合もありますので、一般に正規輸入品の方が後々のことを考えると安心して使えます。